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不遇な時期(後編2)

JUGEMテーマ:会社のこと

今まではクライアント(広告の発注側)だったのが、今度は一転して制作側に回ったのだが、クライアント時代の経験が生きた。
担当者は何を望んでどうして欲しいかを、自分の経験を元に仕事を進めてゆく。
自分でもまさに水を得た魚だなと感じていて、毎日が充実していた。

仕事帰りには沿線が一緒だと言うので、専務が「お疲れ! 一杯飲みにいこか」と誘ってくれるのも楽しみの一つだった。
この酒の場では「もっとこうした方がイイ」 とか 「お前のここが弱い」 など厳しい言葉もあったが、専務自身も酒飲んでドンチャンやりたいタイプなので、叱咤激励があった後はこっちが引くぐらいハメをはずして飲んでいた (^^♪



このまま順調に行くと思っていた。。。



この会社にお世話になって約1年半ほど経ち、歳が明けてしばらく経ったときに社長から話があった。

「非常に残念やけど、業績に関しては下がる一方で、みんな頑張ってくれたんやけど力及ばず親会社に統合されることになった」

親会社と言うのは、同じ広告でも求人広告(ビーイング、とらばーゆ)の代理店だ。


「で、親会社からは、JOHNNYたち企画部門のメンバーに関しては営業、デザイナーのメンバーに関しては求人広告のデザイン部でどうか、と言う話が出てる。 もちろん同じ広告でも俺たちが今までやってきた事とはちょっと違うが、給料は今のまま引き継ぐ。だから下がるということはない」

営業と言うのは求人広告を取ってくるための営業だ。



3人いるデザイナー達の答えは早かった。
「その選択肢しかないんでしたら、俺たちは辞めます!」

クリエイターと呼ばれる、とりわけグラフィックに限らずデザイナーと名のつく者は、いいも悪いもプライドとこだわりがあって、彼らの目指すデザインと親会社のやっていることは少し違うからであろう。 気持ちは十分すぎるほど分かる。

グラフィックデザインが出来ると言う、手に職のついた者は探せば求人はいくらでもあるが、俺たちコピーライターを含めたディレクターと言うのはピンからキリまで掃いて捨てるほどいるから、よっぽど有名デザイン事務所出身か、実力のある者でないとそう簡単にはない。
まして広告会社は冬の時代。
あの大手、電通や博報堂でも売り上げが下がっているという状況の中で、おいそれと辞める決断がつかなかった。

となれば求人の営業か? 
毎日毎日テレアポを取ったり飛び込み営業したり・・・そんな事が出来るのかと言う一抹の不安と、そんな事をしたいためにこの会社に入ったのではないと言う葛藤が交錯していた。




しかし、生活のためには背に腹は変えられない。


親会社で働きながら転職活動をしよう。その間は給料は保証されてるし、次が決まるまでの腰掛け程度で・・・ と言うのが俺の結論だった。

だが実際はそんな甘くはなかった。。。



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不遇な時期(後編1)

JUGEMテーマ:会社のこと

しばらくして嫁の実家で法事があった。

嫁のいとこで、学科は違うが同じ大学の同級生がいた。 逢うのは俺たちの結婚式の披露宴以来だ。
メチャメチャよく喋る奴で、喋りの俺が黙ってしまうほど(ーー;) 一応はデザイナーだが・・・センスはイイことないなぁ(~_~)


法事の後、一杯飲みながら会社を辞めた事を話していると、実はそのいとこが勤めている制作会社で人を募集しているとの事。
「 JOHNNY 君やったら、広告について色んな経験してるし、企画は出来るしコピーもかけるからウチの会社にうってつけやと思うで! 社内の雰囲気はいいし社長もメッチャいい人やから推薦してみたるわ!」

思いがけない一言だった。。。(^^♪



さっそく面接の段取りをしてもらい社長と逢うことになった。



社長はこれまで何度も転職を繰り返し、俺と同じような目にも何度もあっているから、俺の一言一言にうなずいて聞いてくれていた。

自分の経歴、広告への思い等々話したら 「結論から言うと・・・ 君をスタッフに加えて一緒にやって行きたいと思う。 いまバブルも崩壊して企業は広告費の削減に躍起になっている。 俺らも以前に比べてだいぶ売り上げが落ちてきてるんや・・・ヘタすりゃこの1年で売り上げがさらに落ち込むようなら親会社に吸収合併される。 それはどうしても避けたい。 それだけに優秀なスタッフが欲しかった。一緒に会社を盛り上げて行こうや!」


「ハイッ!」  この一言で決まりだった。



実際の仕事はNO.2の専務についてサブみたいな形だったが、この専務がまた懐の深い人で、人を褒めてその気にさせるのも上手だがクリエイティブなセンスや営業スタイルは社長より数段上に見える。
ユーモアあふれる人で、仕事で人が困っているのを見るのが好きだと言う変わり者?
要は困っているときに逃げずにどう対処していくかを観察するのだ。。。

自分の担当しているモノが多いので、いくつかを「この案件お前がやれ」といきなり振られる。。。引継ぎなんてない。 
何も分からないので困ります(ーー;)



プレゼンのための企画書から始まって、サムネイルができたので見せると
「・・・!? お前、あれだけしかない資料からここまで考えたんか?」


「いや、分からないことだらけなので、その会社へ訪問して担当者と会って話してきました」


「ふ〜ん・・・。 会社へ訪問もせずに渡した資料だけでやりやがったら怒鳴ったろと思ってたんや! 現場に出もせずに机上の空論をふりがざす勘違いした奴があまりにも多いからな」


「はぁ・・・」


「それにお前、なかなかコピーのセンスもあるな・・・まだまだ荒削りやけど」 

専務なりの、俺が使える奴かどうかの試しだったようだが、取りあえずは第一関門突破ってとこだ(^・^)


それからは専務が仕事を取ってきて俺に振ると言う繰り返し。 

一番大きな仕事は関西国際空港の紹介パンフレットで、日本語、中国語、英語、フランス語、ドイツ語と5種類のパンフだった。
さらに変わったところでは、全国の焼肉店が集結して全国焼肉店経営者協会と言う設立パーティーの企画から設営までさせてもらい、まさにバタバタの1年だった。

“1年だった” と言うのには訳があった。

まだまだ不遇な時期は続いていたのである・・・。



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不遇な時期(前編2)

JUGEMテーマ:転職活動


「アホか!」と言い残して会社を出たら、上司が飛んで出てきてそのまま喫茶店へ連れて行かれた。

面接内容との食い違い、1ヶ月間の会社の対応への不満等々・・・洗いざらい話したら
「そうかウチの会社そんな事言うとったんか・・・ そうとは知らず俺も悪かったなぁ」 と謝ってもらったが、謝ってもらってもどうなるもんでもない。
それにちゃんとツッコンで聞かなかった俺も悪い。。。

給与等、待遇面でのことは一番大事なことだからハッキリ聞かないといけないのだが、面接ではそんな事を聞くのはタブーだと言う思いがあって遠慮していた。
大学を卒業して、初めて就職した会社で同じような失敗をしていたのを生かされていない事にも自分自身でも腹立たしかった。

面接では “面接してもらっている” と言う受身ではなくて、 “こちらも、どんな会社なのか見極めるために面接している” と言う対等な立場で臨まないと間違える。
分かっているのだが、どうも面接になると下手に出てしまう。。。
それは独身ではなくて、いまや二人の子供を抱える一家の主として、出来るだけ早いこと職を決めてしまいたいという、あせりもあった。



帰ってきて嫁に「辞めてきた」と告げると
「ホンマにパパは一つの会社続かんなぁ・・・理想ばっかり追い続けてたらアカンのと違う?!」 と、さも呆れような口調で言い放った。。。

理想なんか追い続けてない。。。 と言うよりもこの一言どう??
傷口に平気な顔で塩を塗りこむような、デリカシーのなさは・・・・(ーー;)

いや・・・実際そうなんやけど、「色々考えてのことやったんやろなぁ。自分が納得して自分の実力を出せるとこあるよ! 頑張ろう」 とでも激励の言葉は言えんか??

嫁からは今に至るまで、激励されたことはない。“悪いのは全てパパのせい”
もう「ハイハイ そうですね。スイマセン」って感じだよ。
嫁は俺のやる気を殺がす事については天下一品だ! 内助の功って言葉の意味 分からんだろうな。。。 まあそうさせる俺にも一因はあるんだろうけど。


暗澹たる気持ちでまた一から転職活動に行じる事になった・・・。



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不遇な時期(前編1)

JUGEMテーマ:転職活動

自分の経歴を生かした転職をしたいと願うのは当然のことである。
特に専門知識とスキルを必要とする広告宣伝の企画制作と言う特殊な職種であればなおさらの事だ。

今でもそうだが、大阪では広告宣伝に関する職種への転職活動は困難を極める。
そもそも求人自体が少ないのだ。特にこの当時はバブルが崩壊して、会社が経費を削減すると言えば人件費と広告費が真っ先で、資金繰りで疲弊した会社が多い中、目に見えて直接利益を生む職種 営業の求人が圧倒的に多かった。

それでも俺は、TV・ラジオなどの電波媒体、新聞・雑誌などの印刷媒体、イベントやパンフレットなど宣伝に関するあらゆるメディアを幅広く経験していたので、広告代理店や企業の宣伝部でも十分やっていけるという自信はあった。。。それが例え営業であったとしても・・・。



転職活動を始めてすぐに内定が決まった会社があった。
ビブレやサティのマイカルグループ、ダイヤモンドシティやジャスコのイオングループなどのチラシを中心に制作している会社だった。


この会社の面接でのやりとり
「いやぁ〜これだけの経歴を持ってるんでしたら、ウチとしても有難いですね。。。実際の仕事に関してはしばらく先輩についてやってもらうことになりますが、即戦力ですよ! それに4月からは新卒社員も入ってくるので色々教えてやって下さいね。給料に関しても今の会社と変わらないか、ちょっと上ぐらいですかね」

こう言われて悪い気はしない。俺はお世話になることにしたが、しかしこの面接でまんまと騙された事になる。。。(ーー;)


今の会社は3月いっぱいまで勤めて4月からこの会社に行こうと思っていたが、どうしても3月20日から来て欲しいと言われた。

(まあいいか)と思って20日に入社してみたら、なんと新入社員の入社式に一緒に出席させられ、その後5日間は新人研修を受けさせられ現場には出してもらえなかった。
即戦力と言いながら、俺は新卒扱いなんやなぁ・・・(ーー;)
まあこれも我慢我慢っ!とマジで我慢していた。
約1ヶ月、仕事らしい仕事もないまま給料日を迎えた。。。(^^♪ 20日締めだからまるまる満額の給料がもらえると思って明細を見た・・・。

Σ( ̄ロ ̄lll) エェ??

「給料に関しても今の会社と変わらないか、ちょっと上ぐらいですかね」 確かに面接のときにそう言った。

それは残業を約60時間以上して、やっと前の給料と変わらないぐらいだった。
前の給料も決して高いものではない。。。手取りで約22万ほどだから。
その会社では毎日残業を2時間以上するものと言うのが当たり前になっていて、その分基本給が安い。
そんなことは求人票のどこにも書いていないし、残業代はあくまで手当てであって本給ではない。

ちゃんと面接のときに金額を聞かなかった俺も悪い。

俺は面接でのやりとりと実際ではかなりの違いがあることに納得いかなかったので、人事に文句を言いに行った。。。

「面接の時に言った事と実際では違うじゃないですか! 求人雑誌に掲載されている内容も実際とは違う! いったいどうなってるんですか!?」

「いや給料に関しては残業をいっぱいやってもらったら、前の会社より多いでしょ! それに求人雑誌に書いてある内容は求人を取り扱う会社が勝手に書いたんと違いますか」


「ハァ?? 勝手に書いたぁ? そんな訳ないやろ! それが同じ広告を扱う会社の社員が言う言葉かっ! それに残業をいっぱいやってもらったら、なんて面接のとき一言も言わなかったやんけ!」
俺ももうほとんどケンカ腰だ。。。

直属の上司や先輩方がビックリして「どうしてん?」 「何があったんや」と心配してくれたが、頭に血が上った俺はそんな言葉は聞こえなかった。

そもそも「即戦力」と言いつつ新卒扱いだったのも我慢ならなかったし、出社すると毎朝社内掃除に30分、朝礼に30分、上意下達の旧態依然とした雰囲気にも辟易していた。
加えて給料等、条件面での食いちがい・・・と言うより虚偽の面接内容。俺からすりゃ我慢したり許せる範囲を完全に超えていた。

こんな会社に居たくもない!
保険証と社員章をつき返して 「アホか!」 と捨てゼリフを残して、その会社を辞めた。。。

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バブルの申し子

JUGEMテーマ:会社のこと

会社が危ない と言われてみたものの、もう一つピンときてなかったってのが正直なところだ。
思えばこの会社でバブル経済の恩恵を十分すぎるほど受けたと思う。。。


若いのに夜な夜な北新地やミナミへ繰り出し接待漬けで帰りは必ずタクシーチケット。
各テレビ局からはスポンサーの特権として、提供しているしていないに関わらず、番組収録の現場を見学させてもらい憧れのタレントや俳優などと話をさせてもらったり、ミスユニバースの前夜祭に出席させてもらったりした。

世間が何かと浮かれていた時代。
金銭に関しても浮ついて、いわゆる“袖の下”と言われるファジーな金が転がり込んできたりした事もあった。

営業連中の中には、会社の営業品目であるゴルフ会員権やマンションなど不動産が面白いように売れるので、俺と同期(当時26〜7歳)で年収1000万円をゆうに超える奴もたくさんいた。
会社の看板と時代がそうさせているだけであって、自分の実力ではないはずなのだが、どういう訳か 俺の実力だ! と勘違いして、その後 独立して早い奴で数ヶ月、長い奴でも2〜3年で多額の借金を抱え・・・無様な姿をさらしている。


俺が宣伝担当としてそこそこやれているのは、会社の看板があるからだと言うことは十分承知していたし、自分のレベルは自分でよく分かっている。
色々なところから何回か 「若くしてそこまでヤレるなら独立しなはれ!」 と言われたり、 「一緒に会社を立ち上げませんか」 と誘われたりしたこともあった。
仮に俺にクリエイティブな能力が人一倍あり、人をまとめる力があったとしても、それと会社を経営する能力やスキルはまったく別物だと思っていたのでいつも適当にごまかしていた。。 まあそれはそれで。。。。


出来るならズッとこの会社にいたい。という思いはあったが、いつ潰れるか分からない会社にいる勇気もなかった。
しかしその反面、会社が危なくなったら逃げ出すような卑怯者か?! と言う思いもあって複雑な心境だった。。。
会社はグループで約900名近くいたのが、120名ぐらいまでになり、それでも3年間はもったみたいだが・・・結局は倒産と言う憂き目にあっている。
最後までいたメンバーに聞くと給料は大幅にカットされ、ボーナスは夏は一律5万円、冬は8万円ほどだったと言う。。。


俺は今までの広告宣伝の知識や経歴を生かしたかったので、転職先は広告制作会社かまたは企業の宣伝部と決めて転職活動を行った。

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会社事情

JUGEMテーマ:会社のこと

有馬さんとの事は心の一端に引っかかりながらも、「これでよかったのかも知れない」と自分に言い聞かせていた。。。 その後はどちらからも連絡はなかった。



まだ福岡には2週間ほどいる予定だったが、急遽 会社から戻ってくるようにとの連絡が入った。
広告業務に関してはほぼ終了していたから、あとは営業に任せるのかなと思っていたが実はそうではなかった。

都市開発部に来る前、宣伝部で某テレビ局とタイアップしてウチの会社が開発したゴルフ場で、「プロスポーツ人チャリティーゴルフ大会」と言うTV番組の企画が、“会社の財務状況の悪化により撤退することになった” と言うことは以前にUPしたが、いよいよ会社存続の危機にまで陥っていたのだ・・・。(ーー;)


本社に戻ると都市開発部担当の常務から呼ばれた。

この常務は温情的で何かと俺をフォローしてくれるいい役員だった。
俺をスポイルして宣伝部から追い出した専務とは松下電器時代の同僚だそうだが、自分を守ることに一生懸命になる専務とはぜんぜんタイプが違う。


常務いわく 「度重なる福岡への往復、また文句も言わずイイものを作ってくれてご苦労さんやったな。 よー頑張ってくれた。。 でもこれでもう福岡へ行かんでもエエ。 それよりも明日から会社へ来たらタイムカードだけ押して転職活動をしなさい」



Σ( ̄ ̄ ̄Д ̄ ̄ ̄lll) ??〜〜?



「先にハッキリ言うとくけどな、今月の給料 2〜3日遅れるから」 

財務状況が厳しいと言うのは知ってたが、まさかここまで・・・ ハトが豆鉄砲を食らったような表情で言葉を失っていた。


「ワシらなんかは先月の給料もまだもらってないんやで・・・。 もうこの会社はアカン。 君に関してはもうすぐ二人目の子供も生まれるんやろ。 生活の基盤をよりいっそう安定させなアカン時に、先のない会社でウロウロしてたら最悪 路頭に迷うことにもなるで。 本来はこんな話、役員のワシが個人的にしたらアカンのやろうけど、ワシからの君に対するせめてもの・・・」 

常務のアイコンタクトで何を言わんとしているかはピンと来た。。。



「ただし、混乱を招くからこの話はまだみんなに言うたらアカンぞ! 時期が来たらワシから話するから」 

当然だ!
しかもこんな重い話 軽々しく言えるものではない。大混乱を招くのは目に見えている。



常務室を出て、しょんぼりしていたら絶対に「何の話やった?」と聞かれると思ったので、努めて普通の態度でデスクに戻ってきた。

しかし心中は穏やかではなかった。
この話を今夜スグに嫁に話するべきか? いつどのタイミングで転職活動をしたらいいのか? 給料の遅配については早く報告しないといけないなぁ。でも一生の中で、会社倒産の経験をするのは滅多にある事ではない。倒産する会社の最後を見届けたいと言うようなデバガメ根性と言うか好奇心も出てきたりして。。。等々


色々なことが頭の中を交錯して、一旦ワンクッションをおこうとその夜は飲みに行った(^・^)  
いつもより騒ぎまくって憂さを晴らしたとでも言っておこう(^。^)
しかし全然悩んどらんなぁ・・・俺! 


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根性ナシかぁ!?

JUGEMテーマ:デート

周りにはベンチに腰掛けたカップルや肩を寄せ合いながら池の周りを歩いている。
俺たちは腕を組んで夜の公園を散策しながら、他人から見るとまるで昔からの恋人同士のような雰囲気に見えるはずだ。


ドキドキ、ドキドキと胸の高まりが自分でも分かるほど緊張していて、 どのタイミングでキスしようか。。。 キスがOKなら次の展開はどう持っていくか・・・ それだけが頭の中をグルグルと駆け巡っていた(~_~)

しかし話すことと言えばそんな事とは違う、そんな雰囲気にはならない話題ばかりが口から飛び出し、周りのカップルは愛をささやいているのだろうが、俺は吉本的な笑い中心の話ばかり・・・ 根性ナシか・・・。


俺らしくもない。いったいどうしたんや・・・俺
遊びではなく本気になったって事なんかなぁ・・・(;゜0゜)

正直、 イイ女やなぁ・・・ 有馬さんと真剣な交際ができるなら嫁ハンと別れてもイイ とまで思ったのは確かだ。


結局キッカケをつかめないまま公園を出ることになり、彼女のマンションの前まで車で送っていった。
車からなかなか降りようとはせず、彼女は俺からの誘いを明らかに待っている。。。それは分かる。だけど言い出せない。




しばらく沈黙が続いた後・・・ 恥ずかしそうに彼女は言った。


「よかったら上がっていきます?」


ホラッ!! 誘ってるじゃんよぉ〜〜〜


その言葉に我をなくした俺は、今までの俺とはまったく違う意外な言葉が口をついて出た。。。




「実は今日は有馬さんを口説くつもりだったんです・・・」


今までの俺なら 「部屋に来ます?」 などと誘われようものなら
「ハィ! 喜んでぇ〜〜」 と返事するか、または自分から
「ちょっと部屋にお邪魔させてもらってもイイっすかぁ〜」 とリクエストしているはずだ。。。


だけど「口説くつもりだったんです」の次の言葉が出てこない。



業を煮やした彼女は
「・・・口説いてくれないんですか・・・ (*- -)σ ツンツン 」


ホラァ〜 待ってるじゃんよぉ〜 どうした JOHNNY !! お前根性ナシかぁ?
もう一人の俺がモジモジしている俺にささやきかける。


嫁に悪いと思って良心の呵責からなのか、また逆に有馬さんを騙すことに罪悪感を感じていたのか、今となってはあの頃の心境はもう分からない・・・。
だけど遊びで終わらせたくないと考え始めていた事だけは確かだ。そうなると深入りして後戻りできなくなったらどうするのか?と考えておじけづいたのかな???


結局、何もアクションを起こすことなく大人しく分かれることとなった。



帰りの車の中で(もったいない事したなぁ〜)と悔やんだが、もう後の祭りだ。



社宅になっているマンションに帰ってきたら、企画部隊の奴らがマージャンをしていた。

全員がまた “あれっ? 何で?” みたいな表情で俺を見上げている。

何も言わずそそくさと風呂場へ行ったら 「ちゅ〜事は、フラれたって事やね・・・ おっ、それポーン!」 と連中の声がしている・・・。

俺はシャワーを浴びながら 「そう言う事ですわ・・・フリテンちゅうこっちゃ」 と独りつぶやいて、しばらく風呂からでなかった。。。


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OK牧場??

JUGEMテーマ:デート

改めて二人きりでのデートと言うことで、俺は社用車を出した。
会社ロゴの入ったバンならカッコも悪いが、今回はたまたま大阪本社からシルバーのマーク兇望茲辰栃_に来ていたので、仕事以外の私用も私用、会社にバレれば始末書もんだ。

デートの場所は、中洲にあるオシャレな イル・パラッツォ と言うホテルのラウンジだった。
イル・パラッツォ


数日前のビデオ撮影のときもこのホテルでロケをして、いっぺんに気に入った。
それにそれに “もしも” の場合、すぐに部屋をリザーブできると考えたからだ。。。(^^♪


企画部隊の奴らからは
「もし明日遅刻するようなことがあっても、ちゃんとフォローしますんで心おきなく頑張ってきて下さいよ! そのかわり武勇伝聞かせてくださいね!!」 と、
プレッシャーにも近い激励を受けてきたので、自分自身でも 「もうやるしかないやん!!」 といつもに増して気合が入っていた。。。



約束の時間よりも少し遅れてきた有馬さんは息を弾ませながら「ゴメンなさい」と申し訳なさそうに待ち合わせ場所に来た。

いつもは眼鏡をかけている彼女だが今日はかけていない。

「あれ?眼鏡は・・・」


「今日はコンタクトなんです」


「ふ〜ん。でもいつもと雰囲気違うね」 


「え? おかしいですか??」 


「イエイエ。 眼鏡かけてる有馬さんも知的でいいですけど、かけてない有馬さんはもっとエレガントで素敵ですよ」 


「・・・(*´ー`*)」 


のっけからこんな歯の浮くような会話の応酬から始まった。またそれが自然に出てくるような雰囲気の夜だった。。。俺がテンション上がってたからかなぁ・・・??




飲んでいくほどに饒舌になり緊張も解け、本来の自分らしさをさらけ出し笑いを取りながら会話は弾んでゆく。
大阪弁丸出しで喋り捲る俺に、優しいまなざしを向けてうなずいたり相槌を打ちながら、上品な微笑をふりまく有馬さんに俺は夢中になりつつあった。。。


ホロ酔い気分になったころに探りを入れるような形で聞いた。

「有馬さん 彼氏はいないんですか? そりゃいますよね〜」


「いないんですよ。 欲しいとは思いますけど、こんな仕事をしていればそういう機会がないんです」


( ̄ ̄ー ̄ ̄)ニヤリ



ウソかホントかどうかも分からないのに、何故かその言葉にホッとしながらも、
「エェェ〜 ウソォ〜!? 信じられないなぁ。。。俺なら有馬さんみたいな女性 放っとかないですけどねぇ (≧∇≦)ノ彡 バンバン!」  白々しく驚嘆の言葉を吐く。 役者やのぉ・・・。



「高望みしすぎじゃないんですか? いったいどんなタイプの男性が好みです?」

またまた探りの言葉を入れる。。。


「好きになった人がタイプだと思うんですけど・・・ JOHNNY さんみたいな男性好きですよ」


(〃∇〃)


もしここで有馬さんから「 JOHNNY さんこそ彼女いないんですか」とか結婚の有無を聞かれたら俺はどう答えていたのか・・・・。と言うか、なぜ聞かなかったんだろう??

ちょっと酒を飲みすぎたことと、なんだか舞い上がった気分になったので夜風に当たりたくなり会計を済ませてラウンジを出た。
ラウンジの “上の部屋”・・・と一瞬頭によぎったが、とにかく外に出たかった。


ホテル地下の駐車場に下り、車に乗ったところで有馬さんが
「よかったら大濠公園に行きません?」 と誘ってきた。

大濠公園と言うのは福岡のほぼ中央に位置したきれいな公園で、市民の憩いの場でもあり、夜はデートスポットとしても有名な公園だ。。。




大濠公園に着いて車を降りた瞬間に、酔った勢いも手伝って俺は有馬さんの手を握った。
すると手を振りほどいたかと思うと、俺の右腕に組みつき俺を見上げるように見つめて
「この方が落ち着くんです。。。 ご迷惑ですか」


イエイエ。。。。とんでもない!
でもこれって OK牧場っ! ってことですか・・・??


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ナニワの恋泥棒

JUGEMテーマ:日記・一般


「言い忘れたこと??」

いったい何かいな・・・と思いつつ、有馬さんの次の言葉を待った。



「 JOHNNY さん この仕事が終わったらいったん大阪に帰るって言ってましたよね。それはいつですか?」  


「ビデオの編集が終わって後はナレーションだけなんで・・・そうですね〜 4日後ぐらいですか」


企画部隊の奴らはテレビを見ているようなフリをしながら、耳をダンボにして俺たちの会話を盗み聞きしている(ーー;)
ダンボ
電話の子機をもってベランダに出たが電波が悪い。。。



「もしご迷惑でなければ、明日かあさってのお仕事終わられてからお時間ないですか?」 
何となく言いづらそうに言っているのが分かる。
九州の女はイイも悪いも積極的だが、女のたしなみも心得ているとみえる。



「あっ、イイですよ! と言うか、ボクの方こそもう一度有馬さんと話したいなぁと思ってたんです」 
ホントは企画部隊の奴らが言ってたように、スキあらば口説いてやろう! あわよくば今日はお泊りしたいなぁ〜 と思っていたので、彼女からの電話に一縷の望みを託してスケベ心満載で、元気よく答えた(^^♪



嫁の目さえ届かなければ何をするか分かったもんじゃない俺。まるでコソ泥のような心境だ。 
心の片隅には “嫁に申し訳ないなぁ” とは思っているが、そこに山があるから登る。そこに女がいるから口説く。 口説かれて気ぃ悪い人はいませんでしょ??
俺からすれば挨拶・社交辞令みたいなもので、最大限 女性を女性として尊敬しているつもりですよ。。。。

有馬さんの場合は社交辞令でもなんでもなく100%恋愛感情。エエ女やなぁ〜と思っているからだけど。
まあ ナニワの恋泥棒 ではなく、ナニワのコソ泥棒 とでも呼んでもらいまひょか〜 (^^♪


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言い忘れたこと??

JUGEMテーマ:日記・一般

「編集作業を見学させてほしい」 と言ってきたのは、俺に興味があってのことではなく。。。
所属タレントが出演したビデオがどう編集されるのかを確認するためであった。


(なぁ〜んや! 仕事かいな・・・) と思っていたが、有馬さん自身はビデオの編集作業でスタジオに入るのは初めてらしく、「色々と勉強になりました。。。 でも仕事中の JOHNNY さんはカッコいいですねぇ 素敵でしたよ! 仕事中の姿がカッコいい男性って、私好きです!」


モジ(((*´ε` *)(* ´З`*)))モジ

社交辞令ととらず、本気で受け取ってしまうのが俺の天真爛漫なところ。。。
大阪弁丸出しでベラベラくっちゃべって笑いを取ったりして恥ずかしさを取り繕ったりしてた・・・(^_^;)


結婚しているにもかかわらず、この有馬さんを何とかモノに出来ないかが最大のテーマになり、
この後、どう誘えばエエねん??? と、俺らしくもなく考え込むようになった・・・。



一瞬の間があった後

「私、明日朝一番で鹿児島まで行かないといけないので、今日はこの辺にしましょう。今日は楽しかったです」


ガガガ━Σ(ll゚ω゚(ll゚д゚ll)゚∀゚ll)━ン!!!

あらっ? そうなん??  いや、でも・・・ エェ〜〜 (ーー;)
おそらく目が泳いでいたのではないかと思うわ、俺。。。

鹿児島と言えば、大学時代に付き合って童貞を失った相手、アっちゃん の出身地だ。。。
「鹿児島まで行く」 有馬さんの言葉で思い出して、アっちゃんとダブらせていたかも知れない複雑な心境。



「ぢゃあ・・・今度またゆっくりと行きましょう・・・」 と言うのがやっとで、その日は大人しくマンションへ帰った。


マンションの玄関を開けたら企画部隊のやつらが えっ?! と言う表情で俺を見てた。
「エライ早いですヤン! 今日はお泊りコースかなって思ってたで〜〜」 と言いやがる (ーー;)


「まあでも JOHNNY さんはまだイイですやん。女っ気があって・・・ 俺らはオッサンばっかりですよ」 

慰めにもならない言葉をかけていただいて、しょんぼり風呂に入ってその日はおとなしく寝ようとしているときに電話が鳴った。



後輩が出て、何やらモゴモゴ言っている。。。 

と・・・ 


急に右の小指を立てて俺の方を見て、スケベそうな表情を作った。

俺はそいつの彼女からの電話だな・・・と思ったが、受話器を俺に差し出して 「 JOHNNY さん、電話ですよ!」


??〜?? (∵)ヘ?



出ると有馬さんだった。




「こんな時間にごめんなさい。 言い忘れたことがあって・・・」




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